
ここでは、CADソフトウェア間の互換性やその問題点に関して簡単に紹介しています。 CADが使用する主なファイルフォーマットの解説ページでも触れていますが、AutoCADというCADソフトウェアの中の代表的なソフトウェアが扱うファイル形式の「DXF」や「DWG」などは、開発当初バージョンアップ後でも下位・上位の双方互換を目的として開発されたファイル形式でした。
その設計思想や目的・オープン性などが高く評価され、広範囲にわたってそのファイル形式が使用されるようになったのですが、実際のところは製品の細部にわたる差異は吸収しきることは非常に困難のようで、結果的に上位バージョンで作成したファイルを下位バージョンで修正しようとした場合などには、読み込み不可能となってしまう場合や、必要な情報が欠落してしまうなどの問題もあり、互換性に関しては不完全であるという意見も数多くあるようです。
また、「DWG」に関しても、DXF同様互換性に着眼して開発されたもののようですが、DXF同様互換性に関しては不完全であるという意見が多くあるようです。 前述したとおり、固有のソフトウェアのために開発されたファイル形式の場合、互換性に着眼して開発されたとは言っても、バージョンやソフトウェア依存が問題点になりがちです。
現在これらの問題点は、ファイル形式の解説ページでも紹介しとおり、「IGES」のような中間ファイルや、現在普及が進んできている「STEP」というファイル形式が解決手段の一つとなっているようです。
IGESやSTEPのようなソフトウェアなどに依存しない「標準化」という概念は、どの業種でも活発にその範囲を広げているようです。 CADシステムの業界は個々の特徴が現在でも強く残っており、コアユーザと呼ばれるある特定のソフトウェアを好み、ほかのソフトウェアの使用を好まないユーザも数多くいらっしゃるようですので、標準化が進むには時間がかかるかもしれません。